GH_CPythonを使う最大のメリットは,numpyやscipyといったGH_Pythonでは利用することのできない強力な数値計算ライブラリ群をGrasshopper上で利用可能な点に尽きる。
しかしながら,既に開発が停止しているGH_CPythonではnumpyのarray配列はテキストデータとして出力されてしまう既知のバグが存在する。
例えば下記のように,GH_CPythonで作成したnumpy.array配列をPanelやGH_Pythonで読み込むと,テキストとして認識される。

このままではせっかくGH_CPythonで計算した数値データを利用できなくなってしまう。しかし,npCONVコンポーネントを用いれば,そのような不具合を解決できる。
npCONVはIronPythonで作成しているので,C#で作成する通常のコンポーネント(**.gha)とは拡張子が異なる(**.ghpy)が,
通常のコンポーネントと同様に,npCONV.ghpyをSpecial Folders→Components Folderにペーストすることで使用可能になる。

上記作業完了後Grasshopperを起動すると,SetsカテゴリのListの欄に新たなアイコンが追加される。

本コンポーネントを経由してnumpy.array配列を渡してあげることで,GH_Pythonでも数値計算操作が可能なデータとして認識される。

なお,PCにインストールされているPython側の出力設定次第では,あまり配列数が多いとエラーが起こる(デフォルトだと334行以上)。これを防ぐには,GH_CPythonのソースコードに
np.set_printoptions(threshold=np.inf)を追加すればよい。