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| >討論会 01 02 03 04 |
| 藤沢 寿郎(INAX取締役) アメリカではgreen development、グリーン開発というようなことが言われていて、エコロジーを考えた新しい開発をするときに、三つのカテゴリーがある。 一つは環境。バートさんのお話にもあったように、自然の生態系をどう再生するか、どう活かしていくか、といったように環境への対応。二つ目は、資源の活用法。資源には土地、電力、水など沢山あるが、たとえば水をどう循環して活用するとか。三つ目は地域社会と文化への対応。 |
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| ふじさわ・ひさお |
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中村 良三(西武建設専務取締役) |
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響灘の全国都市緑化フェアでは総合プロデューサーを勤めさせていただいたが、その時に感じたのは、この若松地区には大変きれいな緑がある。玄界灘に面しては大変美しい海岸線がある。帆柱山、皿倉山、山田緑地には素晴らしい緑がある。じつは北九州市には素晴らしい自然が充分にある。市の中心にはあんなに広い水面積の洞海湾が大きな池のようにある。北九州市の資料を読むと、市の公園面積は京都市のそれより三倍もある。緑、水とも量としては三倍あっても、市民がそれを感じることはほとんどないということが問題といえる。 |
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バートさんから、ドイツのエムシャーパークでは、製鉄所跡地が観光の対象になっているとのお話があった。これは北九州市にとって大変参考になるお話だと思う。ホテルをつくっただけでは、観光客を誘致することはできない。北九州市にはいわゆる観光資源はないといっていい位少ない。エムシャーパークのように、近代産業の遺産としての工場を観ること、そして現に逞しく動いている工場を見ることはそれなりに楽しく、刺激的なことだとおもう。北九州プリンスホテルでは工場見学と宿泊をセットにしたツアーを組んで売っている。工場と観光をどうむすびつけ、その関係をどう育てていくかが重要なのだとおもう。北九州市内に工場をもつ新日鉄、三菱化学、住友金属等の大企業、それに多種多様の中小の企業が一体になってこうした観光のあり方を育てていってほしい。都市観光は現代のキーワードといえるが、工場等の産業観光は北九州市だから可能な都市観光だといえる。今まで北九州市はひたすらつくる、働くということで街があったが、観光や遊びという視点で、その街を組み直してみると、全然違った街の姿が現れてくるのではないだろうか。こうした街はそこに住む市民にとっても住み易い街であることとおもう。 |
| あれだけの長さの滑走路は大きなテクノスケープ。ところが、いつもそこに真四角の豆腐のような建物が出来てつながってしまう、そういうものよりも、上から見てここが全体としてのランドアートとして考えるべきなのではないか。それ自身はもしかすると一生懸命考えた人があまりデザイン的なことを考えなくても美しいものが出来るわけで、そのノンデザインの美しさとはこの北九州の中にすごくいっぱいあるのではないか。そういうものをうまく繰り出して、そしてその中から21世紀の新しい美しさ、土地の記憶を生かした美しさは作れるのではないだろうか。 |
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