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【番外3 若松と風車】
今回は東京からK先生がいらっしゃったので、若松の旧古川鉱業ビルを中心に若松を軽く散歩しました。残念ながら旧古川鉱業ビル横の麻生商店若松支店は既に取り壊されていましたが、若松にはまだいくつも良い建物が残っています。
「とりあえず若松を見に行こう」と急に若松を見に行くことになりました。といっても既に夕方なので、若松バンドと呼ばれる場所に行くことにします。この辺りは綺麗に整備されていて、とても良いですね。(綺麗すぎて門司港と同じ匂いがしますが・・・)
まずは若松バンドから若戸大橋を眺めます。若戸大橋は1962年に開通した日本における長大橋の始まりであり、建設当時は東洋一の吊り橋です。K先生ももちろんご存じです。(というより、若松と言っても若戸大橋しかご存じないと思います。)今見ても威風堂々とした吊り橋で、気が向くと特に必要なくても100円(以前は200円)払って若戸大橋を渡ることがあります。
若松バンドと若戸大橋
ちなみに向こう岸の橋のふもとには戸畑の日本水産ビル(共同漁業ビル)が見えます。この1936年竣工の建物の正面は港に向いているため、その特徴的な姿は若松からよく見えます。この建物はまだじっくりと見たことがないので、今後建築散歩で見学していきたいと思っています。
凛々しい姿の日本水産ビル
さてバンドに若松駅の方から近づくと、最初に目に付くのは1938年に竣工した石炭会館である。現在は2階は事務所、1階は有名なパン(クロワッサン)屋が入っています。
石炭会館外観 石炭会館正面
石炭会館の後ろには麻生商店がなくなった今、若松バンドの中でも一番目立つ古川鉱業ビルが建っています。1919年に竣工し、コーナーには円形で三階部分まですらりと伸びた塔が印象的なこの建物は、麻生商店とは対照的に丁寧な改修が行われ、2006年には北九州市都市景観賞、2007年にはBELCA賞を取っています。
古川鉱業ビル(奥に若戸大橋)
2階には多目的ホール、会議室、カフェスペースがあるとのことなので、休憩をかねて内部を見学しました。1階部分も多目的ホール(貸しスペース)になっています。
1階多目的ホール
2階に上がると、1階以上に綺麗に整備された空間があります。小屋組を見せた屋根の改修、ガラス張りの展示室、小洒落たカフェスペースになっています。景色も良く、人は少ないのでゆっくり楽しむことができます。
コーヒーが飲めます 展示スペース
ゆっくりしていたので日が暮れてしまうと、洋館が持つ独特の雰囲気がより際だちます。夜はライトアップもされているため、昼とは違った楽しみ方ができます。
玄関(内部) 柱脚のライト(外部)
取り壊された昭和初期の建物の横に、とても綺麗に改修された同時期(大正後期)の建物が建っている姿は感慨深いものがあります。近くの上野ビルや栃木ビルが麻生商店のようにならないよう祈ります。
なお、次の日は若松のエコタウンの見学のついでに風車を見に行きました。10台の風車が海岸線に沿って並ぶ光景は、何度見ても感動的です。
一列に並んだ風車
(0900417 つつみ)
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