点音源からの伝播(単一音源の場合)
 ここでは無指向性点音源 からr(m) 離れた地点の音の強さのレベルL(dB)を求める知る方法を学ぶ。但し音源の 数は1つ、音場は自由音場とする。



 音響出力Wの無指向性点音源から出た音響エネルギーは球面状に拡散・伝播する。 ここで空気による音の吸収を無視すると、音源から半径r(m) の球面を通過する音響エネルギーの総和は、音源の音響出力に等しい。ゆえに音源からr(m) 離れた地点の強さをI(Watt/m2) すると

    I= W/(4πr2)

となる。また音圧レベルと音の強さのレベルは実用上ほぼ等しいと考えてよいことから、この音の強さをデシベル変換することにより受音点の音圧レベルSPL(dB) が得られる。

    SPL = PWL -11- 20log10r

ここで、PWL は音源のパワーレベルである。
 以上の式から、音源からそれぞれr1(m)、r2(m) 離れた点の音圧レベルを SPL1(dB)、SPL2(dB)とすると、

    SPL2 = SPL1 - 20log10r2/r1

となり、点音源の場合、音源からの距離が2倍になると約6dB減衰することが 分かる。

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UP DATE 3/14/1997

久留米工業大学工学部建築設備工学科
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