中耳


中耳


中耳

中耳は外耳道の一番奥の鼓膜から始まります。 鼓膜は中耳腔と呼ぶ空洞の中の3つの小さな骨(耳小骨)を経て内耳につながります。また、中耳腔は耳管により外部に通じています。

鼓膜

うすい膜でできており、空気の振動を固体の振動に変える働きをします。また中耳に空気や水が入るのを防ぎます。

耳小骨

耳小骨(つち骨、きぬた骨、あぶみ骨)はお互いが関節でつながり、中耳内の靭帯や種々の筋肉に吊られて曲がりくねった1本の橋(耳小骨連鎖)を作っています。つち骨は鼓膜、あぶみ骨は内耳と接しています。

耳管

耳管は中耳腔から咽頭(のど)に通じている菅で鼓膜が振動しやすいように、中耳腔の気圧と外道耳の気圧を同じように保つ働きをしています。


耳小骨の働き

耳小骨は鼓膜から伝達された振動を効率よく正確に内耳に伝えます。また、強大な音が突然耳にはいったときは、そのショックで内耳が破壊されないように安全弁としての働きもします。鼓膜の振動は耳小骨により内耳の前庭窓に達したとき、振幅は小さくなりますが、圧力は約28dBほど強くなります。(線形、インピーダンス変換)

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