騒音測定時の注意事項

騒音レベルはその音の大小に関係なく、原則として聴感補正回路のA特性で測る。
測定点の位置 一般の環境騒音を測定 建物などの反射物から3.5m以上離れ、地上1.2〜1.5mの高さとする。
街頭で騒音を測定 車道と歩道の区別があるところでは車道側、区別のないところでは道路端で、地上1.2〜1.5mの高さの点とする。
それ以外 問題となる地点
その他の注意事項
大型電気機器による電磁場の影響を避けること。
特殊な装置(騒音レベル分析器,全天候型マイクロホン)を除き、温湿度は5〜35℃,80%以下の範囲を守ること。
風による雑音(風雑音)の影響を避けるため、風に対して薄い布や、ウインドスクリーンを装着することが望ましい。
対象の音があるときとないときの騒音計の指示値の差が10dB以上ある時は、暗騒音の影響はほぼ無視できる。上記の差が、10dB未満の時は表によって指示値を補正することにより、対象の音が単独にある時のレベルを推定することができる。


測定結果には必要に応じて次の事項を付記する。 

  1. 測定者
  2. 測定日時,測定時間(観測時間、実測時間)
  3. 気象条件(天気、風向き、風速、温度、相対湿度、気圧など)
  4. 測定場所(測定位置、測定高さなど)
  5. 周囲の状況(周囲の建物、地形、地表面性状など)
  6. 騒音の種類と特徴
  7. 測定方法
    1)測定器(種類、形式、製造業業者名など)
    2)騒音計又はレベルレコーダの動特性
    3)サンプリングの時間間隔と回数
    4)等価騒音レベル、単発騒音暴露レベルについては演算の方法

  8. その他(特定騒音源からの騒音発生状況とその変化、特定騒音の分離の可能性など)

暗騒音の影響に対する指示値の補正 (単位 dB)

対象の音があるときとないときの指示値の差
補正値−2−1


   

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Faculty of Architecture,Departmant of Engineering,Kumamoto University.
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