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2.2 残響室法吸音率の測定方法完全に拡散された音場では、壁面に対して音があらゆる方向から入射する。室容積V(m3)で残響時間T0秒の残響室に、試料ST(m2)を入れて残響時間T秒になった場合、その試料の残響吸音率αは、
となり、残響時間T,T0を実測すれば吸音率αが求まる。これが残響吸音率である。
この測定では試料としてかなり拾い面積(10m2程度)が必要であるが、現場で用いられて
いる構造詳細どおりに実験室に施工するから、残響時間の調整や騒音防止の設計に用いる吸音率は、す
べてこの実測値を用いる。また板振動による吸音特性は、この方法以外では求められない。
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