2.1.2板(膜)振動型吸音

板振動のアニメーション

上のボックスでモードを選んで下さい。


共鳴による吸音機構とともに、共振(共鳴)時に構造が形成する振動系のインピーダンスが最小になり、吸音率が最小となる。
剛壁との間隔をあけて施工されている板類やボード類等、剛性の大きな板材、あるいは剛性が小さく通気性のないビニールシートなど膜状材料は、背後の空気層と一つの振動系を形成し共鳴周波数において吸音率のピークが生じる。
共鳴周波数を用いて膜状材料と空気層による構造についてみると、
            (2.01)

L:空気層厚 [m] m:膜の面密度 [kg/m2] k:空気の体積弾性率 [N/m2]

表面材がa×b[m]ごとに支持された剛性をもつ板類であるとき、
            (2.02)

E:板のヤング率 [N/m2] h:板厚 [m] τ:ポアソン比

p,qは正整数であるが、実際上大きな数は問題にならない。
一般に共鳴周波数は低音域にあり、板の質量や空気層を大きくするとさらに低くなり、背後の空気層に多孔性材を充てんすることによりピークの吸音率が大きくなる。

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