| 趣旨 |
江川(一級河川)は、北九州市八幡西区と若松区の区境を流れ、東は洞海湾に注ぎ、西は一級河川遠賀川に合流し、全川区間で潮位の影響を受ける全国でも珍しい感潮河川である。江川には、多くの野鳥も見られ、用水路にはメダカや絶滅危惧種であるニッポンバラタナゴなども生息し、また、歴史的にも太閤水、汐分地蔵などの史跡が残る貴重な河川である。しかし、経済成長期において、河川護岸は、全長が2面コンクリートに覆われ、本来の河川水辺の親しめる空間を失ってしまった。 |
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同様に、洞海湾の水辺にも大きな変化が見られ、20世紀初頭ごろまでは、まちのどこからでも洞海湾へのアクセスが可能であったが、現在は洞海湾を中心として、広範囲に工業用地が立地しているため、市民が海岸へのアクセスすることはほとんど不可能になっている。
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本シンポジウムでは、江川及び洞海湾の水辺について考え、市民に愛される水辺をテーマにして、環境保全面または、より良い魅力のある都市基盤整備を含む人間活動と生態系の関連にある水辺を再発見・新発見をするについて探るものである。 |
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| 日時 |
2003年10月22日(水) 13:30〜17:00 |
| 会場 |
北九州国際会議場 21会議室 |
| 主催 |
北九州市、(財)西日本産業貿易見本市協会、北九州市立大学 |
| プログラム |
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| 13:30 |
開催挨拶 |
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村田 朋美 北九州市立大学国際環境工学部 教授 |
| 13:40 |
基調講演 |
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堤 裕昭 熊本県立大学環境共生学部 教授 |
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テーマ:河口域生態系の特性について |
| 14:40 |
講演1 |
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デワンカー バート 北九州市立大学国際環境工学部 助教授 |
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NPO北九州ビオトープ・ネットワーク研究会 代表 |
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テーマ:市民参加により江川及び洞海湾の水辺を考える |
| 15:00 |
講演2 |
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原口 公子 北九州市水道局浄水部水質試験所 主査 |
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テーマ:流域連携による河川浄化の取り組み ー遠賀川の事例ー |
| 15:20 |
講演3 |
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竹内 真一 九州共立大学工学部地域環境システム工学科 助教授 |
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テーマ:水田・畑地・里山の有する環境保全機能について |
| 15:40 |
休憩 |
| 15:55 |
討論会 |
| パネラー |
堤 裕昭 熊本県立大学環境共生学部 教授 |
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デワンカー バート 北九州市立大学国際環境工学部 助教授 |
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原口 公子 北九州市水道局浄水部水質試験所 主査 |
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竹内 真一 九州共立大学工学部地域環境システム工学科 助教授 |
| 司会 |
中山 歳喜 (株)エコプラン研究所 所長 |
| 17:00 |
修了 |
| 総合司会 |
中山 歳喜 (株)エコプラン研究所 所長 |