| 趣旨 |
21世紀を迎え、持続可能な社会を実現することはわが国にとって重要な国家戦略になっている。その基盤として、また生態系の持続性や変化対応力として生物多様性の保全は必須の条件になっている。しかし、生物多様性の喪失原因の多くは、私たちが物質的な豊かさを追求してきた結果であり、地域イノベーションや人間の経済・社会活動にある。このエコロジーとエコノミーという根の深いジレンマを解く鍵は、1)地域の環境と生物多様性について定量的に実態を把握し、公開するとともに、2)持続性のある地域イノベーションシステム像を構築し、価値創造を共有することである。そして双方の調和を可能にする方策について社会的な合意形成を行うことにある。北九州地域には生物多様性の保全・再生を目的として、すでに産学官民で構成する「ビオトープネットワーク北九州研究会」をはじめとする各種の取り組みがある。本シンポジウムでは、北九州都市域、農山村域における都市基盤整備を含む人間活動と生態系の関連の解明と構造モデル化等について探る。 |
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| 日時 |
2002年10月24日(木) 14:00〜17:00 |
| 会場 |
AIM |
| 主催 |
北九州市、(財)西日本産業貿易見本市協会、早稲田大学理工学総合研究センター |
| プログラム |
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| 14:00 |
開催挨拶 |
| 14:10 |
基調講演 |
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糸長 浩司 日本大学 生物資源科学部生物環境科学研究センター 助教授 |
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テーマ:エコロジカルな地域づくり |
| 14:45 |
講演1 |
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デワンカー バート 北九州市立大学国際環境工学部 助教授 |
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テーマ:広域ビオトープネットワークについて |
| 15:00 |
講演2 |
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中山 歳喜 (株)エコプラン研究所 代表取締役 |
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テーマ:生態系から見た河川環境 |
| 15:15 |
講演3 |
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猪狩 達夫 早稲田大学理工学総合研究センター 講師 |
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テーマ:紫川上流域のビオトープ現況 |
| 15:30 |
講演4 |
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安枝 裕司 ビオトープネットワーク北九州研究会 |
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テーマ:市民による里山の保全 |
| 15:45 |
休憩 |
| 16:00 |
討論会 |
| 16:50 |
まとめ |
| 司会 |
糸長 浩司 日本大学 生物資源科学部生物環境科学研究センター 助教授 |