副生物系紛体を外割混合したコンクリートの力学性状に関する研究 卒論 
永渕史也(2010年) 

研究目的


副生物系紛体を用いた混和材の違いによるポゾラン反応と微粉末効果における強度性状、及び各種混和材を外割混合したコンクリートの20℃水中養生下における力学性状の確認を目的とし実験を実施した。

                      
                       表1. 使用材料 (クリックで画像拡大)
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                        表2. 調合表 (クリックで画像拡大)
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研究結果

・材齢初期において各種混和材を外割混合した場合、微粉末効果による強度増進の効果は見られるが、長期で見るとポゾラン反応を有するフライアッシュ混合コンクリートが最も強度増進があり、混入率が大きいほどポゾラン反応による強度増進の効果も大きい。

・フライアッシュ、及び石灰石微粉末を外割混合したコンクリートの微粉末効果による強度増進は、セメントの水和活性の高まり、及びモルタルの空隙率の変化によるものだと考えられる。石粉における微粉末効果はモルタルの空隙の変化による強度増進であると考えられる。

・各種混和材を外割混合したコンクリートの応力-ひずみ関係に対して、Parkモデルは実験値を上回る剛性を示し、Parkモデルの評価式によって適切に評価できない可能性がある。



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                 図1. 圧縮強度と混入率の関係(クリックで画像拡大)

 

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図2. Parkのモデルと実験値(28日)の比較(FA混合) 図3. Parkのモデルと実験値(28日)の比較(石粉混合)
   (クリックで画像拡大)

                                                           編集 原田一輝


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