単位水量の違いにおける高強度コンクリートの諸特性に関する研究 卒論 
今井宏宣 

研究目的


単位水量の違いによる高強度コンクリートの力学性状、収縮性状を実験により確認し、単位水量とコンクリートの諸特性に関して比較検討した。

表1. 使用材料
  
                        

表2. 調合表


研究結果
・水セメント比30%、40%の調合では、フライアッシュ混合、無混合に関わらず単位水量による差異はほとんど見られなかった。水セメント比20%の高強度領域では、フライアッシュの混合の有無に関わらず単位水量の違いにより、圧縮強度に違いが生じることが認められた。

・高強度領域においてフライアッシュを混合したものは、単位水量が大きい方が自己収縮・自己膨張に伴う長さ変化率を小さく抑えることができる。水セメント比が40%になると、フライアッシュを混合することにより、若干ではあるが自己収縮・自己膨張を伴った。

・水セメント比30%、40%の調合では、単位水量が小さい方が乾燥収縮が抑えられ、水セメント比が小さいほど乾燥収縮が抑えられている。フライアッシュを混合すると、単位水量に関わらず優れた乾燥収縮抑制効果が確認された。


                        図1.圧縮強度の経時変化


                         図2.自己収縮の経時変化

図3.長さ変化率の経時変化

 

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