純音 [pure tone]

音圧、粒子速度がただ1つの周波数成分を持つ正弦関数で表わされるような音を純音と呼ぶ。また、いくつかの純音の合成として得られる音を複合音と呼び、その成分たる純音の組み合わせや割合によって音色が変わる。

なお現実の世界で一般的な複雑な音も、フーリエ変換を用いることにより、複数の純音の和として得られることが知られている(また純音の和で様々な音が合成されることも広く知られ、シンセサイザーや車内放送等として実用化されている)。従って、純音に関する種々の基本法則を理解しておくことは、決して実用と無縁ではなく、一般の建築音場を理解し設計していく上で本質的に重要である。

例:630、800、880Hzの純音およびその複合音の場合を示す(グラフをクリックすれば音が再生される)。



これらを単純に足し合わせた複合音が下図である。

他の純音の組み合わせによる複合音を聞く