騒音の低減のためには、防音対策が必要である。一般に防音対策は、音の周波数によってその効果が決まるので、騒音の周波数分析が必要になる。しかし、騒音のどの周波数を対象に行えばよいか明らかにするのは、難しい。そのために、使われるのが周波数分析器である。
周波数分析器 [octave band analyzers forsounds and vibrations]
周波数分析は、一般にオクターブバンド分析器が使われる。オクターブバンド分析器のフィルターは通過帯域の周波数成分だけを取り出してその音圧レベルを測定するものである。音の伝搬が複雑な場合には、 1/3オクターブバンド分析器が適当である。
これらの分析器の性能は、[JIS C 1513]に規定されている。
フィルター | 分類 | 関連規格 | 用途 |
---|---|---|---|
オクターブバンド | T型 | ANSI SI.11(旧)Class T | 簡易測定用 |
U型 | IEC 225 | 一般測定用 | |
1/3オクターブバンド | U型 | IEC 225 | 一般測定用 |
V型 | ANSI SI.11(旧)ClassV | 精密測定用 | |
レベルレコーダ
騒音レベルの測定の記録に広く用いられ計量法の献呈に準ずる検査制度が実地されている。レベルレコーダは騒音計のメモリーカードに記憶した騒音レベルを読みだして記録する事もできるので、現場にレコーダを持っていかなくても、後で任意の部分の記録が可能である。
リアルタイム周波数分析器
音を読み込んで、その都度レベルを表示していく。多くは FFT(高速フーリエ変換) ができる。規定内容は周波数分析に準ずる。