間欠騒音の測定方法


試聴
航空機騒音 [Aircraft-noise]
 航空機騒音,鉄道騒音または断続的に騒音を発生する機械類などのような間欠騒音が存在するとき、音源が同定できるそれらの特定の騒音の大きさだけを問題とする場合と、その他のすべての騒音も含めて環境騒音として総合的に評価する場合とがある。そのため、この項目は、
   ・特定の間欠騒音
   ・間欠騒音を含む環境騒音
とに分けて説明する。


1.特定の間欠騒音

A.騒音レベルの最大値を読みとる方法
この方法は、
()騒音計などを用いて、間欠騒音が発生している間の騒音レベルの指示値の最大値を読み取る。
()最大値が発生ごとにほぼ一定であれば、数回の測定結果の平均値を求める。
()そうでなければ、発生ごとに読み取った最大値のエネルギー平均値や、累積度数分布の90パーセントレンジの上端値などを求めて代表値とする。

 なお、これらの測定方法は、単に発生している騒音レベルの最大値を読み取っていることになり、測定された量は、発生ごとの全エネルギーを表すものではない。



B.単発騒音暴露レベルから等価騒音レベルを求める方法

 ある特定の間欠騒音だけに着目し、ある観測時間Tの間に発生する騒音のエネルギー平均値としてのLeqを求める方法。ただし、観測時間全体にわたってLeq を求めると,暗騒音の寄与まで含まれてしまう。特に間欠騒音レベルがそれほど大きくなく、また発生頻度が少ないときには暗騒音の影響が大きくなってしまうので、騒音発生ごとに、その全エネルギーを表すLeqをもとめ、それらのエネルギーの和を観測時間Tで平均してLeqを求めるようにする。

単発騒音暴露レベル LAEの求め方
等価騒音レベル Leqの求め方 

なお、この二つの方法によって求められる量は、物理的に全く異なった意味を持っているので注意する必要がある。


2.間欠騒音を含む環境騒音

 優秀な間欠騒音があってもそれを含んだ騒音とし、その代表値としてLeqを測定するようにする。

等価騒音レベル Leqの求め方


UP DATE 3/16/1997
yano@gpo.kumamoto-u.ac.jp
Faculty of Architecture,Departmant of Engineering,Kumamoto University.
Copyright (c) 1996 S.Nagatomo in Yano Laboratory.