騒音レベルが時間とともに変化する場合,測定時間*2内でこれと等しい平均二乗音圧を与える連続定常音の騒音レベル。 単位は、デシベル、単位記号は,dB。 |
*1 | 特に混同のおそれがない場合,等価騒音レベル量記号はLAeq,又はLeqで表示してもよい。 |
*2 |
測定時間は、原則として連続的な測定を行う時間(実測時間という。)を指すが、断続した実測によって長時間の代表値を求める場合のように、観測の対象としている総時間長(観測時間という。)を指すこともある。 例えば、実測時間を10分間とした場合にはLAeq(10 min),また観測時間を午前九時から午後五時までの八時間とした場合にはLAeq(09-17)又はLAeq(8h)と表示する。 |
ここに、PA:A特性音圧 P0:基準音圧(20μPa)
または,変動騒音と等しいエネルギーを持つ同じ長さの定常音で表す。
------(2)
ここに、L(t):時刻tにおける騒音レベル
等価騒音レベルの求め方
- (1)A特性音圧の二乗積分による方法
- 式(1)によって,実測時間 T(=t2-t1)にA特性音圧を二乗積分し、Tで平均して等価騒音レベルを求める。
- (2)騒音レベルのサンプリングによる方法
- 騒音計*3などを用いて,実測時間全体にわたって一定時間間隔⊿tごとに騒音レベルを測定し,その結果から(2)式を用いて等価騒音レベルを求める。
なお、サンプリングの時間間隔⊿tは、騒音レベルの変動の程度に応じて選定されるが、騒音計の速い動特性(FAST)を用いる場合には0.25秒以下、遅い動特性(SLOW)を用いる場合には,2秒以下とすることが望ましい。ただし、騒音レベルの変動が緩やかで、実測時間が数分以上に及ぶ場合には、⊿tを5秒程度まで広げてもよい。
*3 等価騒音レベルを求める場合には、騒音計の遅い動特性(SLOW)を用いた方がよい。
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