単発的に発生する騒音の1回の発生ごとのA特性で重み付けられたエネルギーと等しいエネルギーを持つ継続時間1秒の定常音の騒音レベル。 単位はデシベル、単位記号はdB。[JIS規格 Z8731-1983] |
単発騒音レベルLAEは、次式で定義される。
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ここで、T0は基準化時間であり、1秒にとる。t2−t1は、騒音の1回の事象の継続時間を含む測定時間であるが、図1に示すように実質的には、ピークレベルから10dB以下のレベルを超える騒音の継続時間t'2-t'1で近似できる。
以上の定義からも明らかなように、この量は単発的に発生する騒音のエネルギー(音圧の2乗積分値)を反映した量である。また図1に示すように単発的な騒音の大きさをそのエネルギーと等しいエネルギーを持つ継続時間1秒間の定常騒音の騒音レベルに換算したものと考えてもよい。
間欠的に発生する騒音についての単発騒音暴露レベル測定の説明図中右の騒音のエネルギーと等しい騒音のエネルギーを持つ継続時間1秒間の定常騒音の騒音レベル(図中左)で表す。
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この量を用いることにより、間欠騒音など単発的に発生するある特定の騒音だけに着目し、一定の観測時間内の等価騒音レベルを求めることができる。
また、鉄道騒音や航空機騒音など間欠的に発生する騒音を個別に測定又は表示しておき、それらの何回かの騒音が他の騒音に加わったときの全体としての等価騒音レベルをエネルギー的扱いによって計算することができる。
UP DATE 3/11/1997
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